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My Blog/2012-03-11

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Tag: ・祈り 3/11Select song by Bokuto kanojyo to syumatu ni/Shogo Hamada

祈 り

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「あ、ユレテル」「ケッコウ 長いね」「ヤバイヨ」「逃げろ」「ダイジョウブか?」「ツナミがくる」「にげろ」「早くにげろ」「ツナミがくっぞ」「・・・・」
動き出す悪夢のような大地や大海原、編集CUTされた映像でさえこの世のものとは思えない恐ろしいものだった。

東日本が沈みかけた3.11から今日でちょうど1年になる。
私の大学時代の親友が岩手に住んでいて高校の英語教師をしている。ニュースで知って直ぐにメールしてみるが災害のRealエリアということで全く通じないでいたが2日後に返信が届いた。

どうやら無事だったらしいが、彼が教師として初めて赴任したのが県立大槌高校で岩手で一番ツナミ被害の大きかった大槌町にあった。
彼の想いで深いであろう最初の教え子の殆どをMonster Waveにより失ったようで、身体中の力が抜け落ちているようでメールに息(意気)を感じる事が出来なかったことを覚えている。

私たち未体験ゾーンに居る者には、到底わからない途轍もない強く、重たい想像の向こう側から止め処なく押し寄せる力によって身体も心も打ちのめされたに違いないはずだ。
しかし地震、津波だけでは終わらなかった人間の作り出した悪魔の産物が悪態をさらけ出してしまった。福島第一原発のクライシス!

原発のクライシスを見てこの詩が真っ先に頭をよぎった。
浜田省吾さんが30年前に書き下ろした「僕と彼女と週末に」という詩です。
浜田さんは聞き手によってさまざまな場面のそれぞれの人が遭遇するどんな場面にでも当てはめる事の出来る詩をイメージして創られたのでしょうけど、歌詞の多くを見れば原発の危険性を指摘していることは明白で、この詩が出来た年(1982年)あたりの浜田さんのコンサートツアーでこの曲の時にはバックに原発が爆発して燃え上がるイメージ映像が流されていたそうです。

実は私は原発の後昨年5月に広島のグリーンアリーナで行われた浜田さんのコンサートを体感しに行ったのですが原発の直後と言うことでこの詩は演奏されましたが影響のない砂漠やピラミッドのイメージ映像でした。しかし歌詞は30年も前に原発の危険性を警鐘している鋭い視線でまるで予言者のような確信に触れる言葉でドキッとし聞いていて身体が震え、亡くなられた方や放射能汚染されたRealエリアの惨状が頭を過ぎり自然に涙が出てきました。

とても素晴らしい詩です。“君を守りたい~ただ一人の”“君を守りたい~ただひとつの” 君=ただ一人の愛する人 君=ただひとつの地球そう、この詩はかけがえのない愛する人、愛する地球に宛てた大きな定義のLOVE SONGなのです。

最後に遠く東の空にも輝く星たちはこの1年をどんな想いで見守り続けたのでしょうか。今回のクライシスは天災と人災どちらのウエートが人間に対して高かったのか問題定義させられた事象でもありました。
ただひとつの地球を守りたい そんな祈りをこめて この詩を。

auto_l7R0Lu._SS500_[1].jpg1982年発売のこのアルバム"Promised Land"に収録されていました。

僕と彼女と週末に 
        浜田省吾
この星が何処へ行こうとしてるのか
もう誰にもわからない
権力と権力のSee-Saw-Gameから
降りることさえ出来ない
人は一瞬の刹那に生きる
子供は夢見ることを知らない

君を守りたい
君を守りたいこの手で
愛を信じたい
人の心の愛を信じたい
いつの日か

昨日の絵具で破れたキャンバスに
明日を描く愚かな人
売れるものならどんなものでも売る
それを支える欲望
恐れをしらぬ自惚れた人は
宇宙の力を悪魔に変えた

君を守りたい
君を守りたいこの手で
愛を信じたい
人の心の愛を信じたい
いつの日か

いつか子供達にこの時代を伝えたい
どんなふうに人が希望を繫いできたか

週末に僕は彼女とドライブに出かけた
遠く街を逃れて 浜辺に寝転んで
彼女の作ったサンドイッチを食べ ビールを飲み
水平線や夜空を眺めて 僕らはいろんな話をした
彼女は 彼女の勤めてる会社の嫌な上役のことや
先週読んだサリンジャーの短編小説のことを話し
僕は今度買おうと思ってる新車のことや
二人の将来のことを話した。
そして 誰もいない静かな海を二人で泳いだ

あくる日 僕は吐き気がして目が覚めた
彼女も気分が悪いと言いはじめた
それで僕らは朝食を取らず浜辺を歩くことにした
そして、そこでとても奇妙な情景に出会った
数え切れないほどの魚が、波打ち際に打ち上げられてたのだ

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
いつの日か
君を守りたい ただひとつの
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
今こそ

こちらは1988年の静岡県浜松市 渚園でのLive映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=I-t-jl8garM



コメント

  • 週末やからそろそろブログ小屋の主が来よるやろおもて待つてましたわ。連作でんな。
    連作してもクオリティー高いなあ~。この人の感性どないなっとんや。ええわ~浜省ときましたか。浜省もすごい感性しとんな~怖いくらいシビアなええ詩やね。 -- こうたろう 2012-03-11 (日) 01:45:25
  • 夜のしじまにこのブログ部屋の住人さんの世界に浸りにきました。そうですよね、被災地の方の心情なんて私たちには想像できないものなのでしょうね。浜田省吾さんの詩素敵ですね。でも私にとってこの部屋の雰囲気はもっと素敵。なんか心の底から語ってくださるのでお酒に酔ったように気持ちよく引きずりこまれてしまいます。あ~わたしもRaspberriesの音源買っちゃいましたよ。良いです。とても良いです。 -- yu 2012-03-11 (日) 02:05:50
  • まだ瓦礫をよけた程度なんだそうですね、TVなどの報道や政府の言ってる事はほんの一握りにすぎないみたいだし。どちらも逢ったことないけど浜省さんとyasushiさんはどこかイメージがダブってるところがあるように感じます。感性が鋭いとことか。 -- kouji 2012-03-12 (月) 22:25:22
  • 言える!同じような感性で物事を捉えてるよなね~~前の人のコメントに同感!! -- れい 2012-03-13 (火) 23:06:10
  • この人はほんとに良い詩をよく知ってるね~逆読みで過去のブログ読ましたもらったんだけど、ちと肩こるよな文もあるがどれもレベル高いコメントだね。このブログも素晴らしい詩に素晴らしいコメント。ほんとに物書きさんだよ。情景が眼に浮かぶ文脈に詩の内容も深く理解しとる。すばらしい! -- ムシャノコウジ 2012-03-13 (火) 23:51:45
  • いや~この塗装屋さんのブログ凄いは。普通こんなコメントの常連フォローワー着かないよ。それだけ掲載されてる内容があるというか人を引き付けるものを持ってますね。文が上手いか下手か僕には判断できないけど、HP本編にしても遊びのブログページにしても全力投球で一生懸命さが伝わります。 -- りょう 2012-03-14 (水) 21:13:55

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